株式会社 山形部品/代表取締役 五味 健一 さん

株式会社山形部品。その社名から想像すると「機械部品のものづくりをやっている会社なのかな?」と思う人もいるでしょうが、実情はむしろそのイメージからずいぶん遠いところにある会社、とさえ言えるのかもしれません。自動車パーツの調達や卸売を事業の柱とする専門商社であり、さらに言えばそれにとどまることのない様々なサービスを提供する会社であり、そしてまたお客様に必要とされている新ビジネスをどんどん生み出しながら絶え間なく成長を続けている会社、なのです。
いま、同社は、山形県内にある10拠点、秋田県内の12拠点、そして宮城県内の2拠点をベースに、各地に点在する整備工場や板金工場や車両販売店さらにはガソリンスタンド、そしてその先にいるエンドユーザーのあらゆる要望に応えていくというビジネスマインドによって自動車のアフターマーケットを支えながら、東北という広大なフィールドでさらに活躍の場を広げようとしています。

代表取締役 五味健一さんに、同社を貫くスピリットについて、求める人材について、お話を伺いました。

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代表取締役 五味健一さん。山形市流通団地にある本社社屋にて。


学生の皆さんに、御社はどんな会社だと伝えるといいでしょう。


五味社長:自動車部品の卸売業を営む商社です。整備工場や板金工場、ディーラー、ガソリンスタンドといった車関連業者のお客様に様々な商品を卸す地域部品商で、外車を含めたあらゆるメーカーの部品を全て扱います。しかし一方で、それだけにとどまることなく、車に関わる様々なサービスの仕事をしている、と言ってもいいだろうと思います。お客様がやれないことや対応できない部分をサポートしていくのが私たちの仕事、と考えています。

そもそも会社のルーツは、祖父がはじめた自転車修理業でした。それが父の代でバイク部品を扱うようになり、そして高度成長の時代の中で自動車部品に変わり、そうして三代目の私に繋がれたわけです。社業は色々と変化し続けてきましたが、そんななかでもずっと変わらないものがあって、それは「お客様に寄り添った商売をする」という社風です。例えば、お客様の「そうしてもらえると助かるなぁ」という声を聞いたことによって、それまで「取りに来てもらう」のが当たり前だった部品を「配達する」ようになりましたし、そうすることよって事業を拡張してきたわけです。要は「お客様の要望を実現することでビジネスを拡大してきた」会社なのです。そのDNAは現在にまでずっと受け継がれています。

会社として大事なことは、環境に適応することです。ダーウィンの進化論ですね。生き残っていくのは強いものでもなく頭のいいものでもなく、環境に適応したものである、と。その時代その時代の環境に適応しないと人も会社も死んでしまうのです。そうした意味でも、「感謝、変化、進化」が、会社の原動力だと思っています。





そんな御社が求める人材とは、どういう人でしょう。

五味社長:私が取り組んできたのは、部品の調達や販売という事業から、さらにはもっとお客様に寄り添えるような新しいサービスをつくって提供していくという方向へ業態をチェンジするということでした。そして、次にやるべきことについては次の世代に託したい、と思っているんですね。

弊社には、いろんな部門があります。部品配達だけでなく、サービス部門もあるし、IT事業もあるし…。知れば知るほどに「いろんなことをやっている会社なんだな」ということがわかっていただけるじゃないかな、と思います。

日本の、特に地方で働くのならなおのこと、いろんな仕事をやり、いろんな経験をすることで自分を高めていく、というようにならないといけないのではないか、と感じています。というのも、社会が非常に多様化しているからです。どんどんいろんなことをやっていかなくてはいけないわけですから、いろんなものに興味を持てる人に私たちの会社を選んでもらえたら嬉しいです。

学生の皆さんには、若いうちから「自分にはない価値観を持った人と関わる」ということをぜひ心掛けてみてほしいと思います。その方が、人生も楽しくなるはずです。そしてまた企業としても、常に新しい事業を、それも競争で血まみれになるようなレッドオーシャンではなく、他社に模倣されることのないブルーオーシャンを生み出さなければなりませんから、そのためには「本当に考えられる人間」にならないとダメだと思うのです。山形のまちは人口が減っても、それでもまだ十分にたくさんの人がいると思いますし、車だって減っているとはいえ無くなることはないのですから、新しいものをつくってさえいけば、まだまだブルーオーシャンはあるはずです。



Company Data 名称 株式会社山形部品
代表者 代表取締役 五味 健一
創業 昭和38年10月1日
  本社所在地 山形県山形市流通センター3丁目9-3
  グループ会社 株式会社オート情報システム
オートファーベン株式会社
株式会社双見商会
有限会社レガーロ
高楯自動車株式会社
Webサイト https://ypcp.co.jp/

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photo & video: Kaho Fuse, Suzuka Sato(strobelight)
text: Minoru Nasu(real local Yamagata

 

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