御社の仕事のやりがいとは、どんなものでしょう。若い人たちにどう伝えていきますか。

黒澤社長：わたしたちの仕事は、大きく言えば建設業、建物をつくることに関わる仕事です。その意味では、自分たちが関わった仕事が目に見えるかたちとなって出来上がり、しかもそれが地図の上に残っていくわけですから、その達成感というのはとても大きなものに感じられると思います。そしてまた、空気と水の技術屋であるわたしたちの仕事は経験を積めば積むほどに成長することができますし、成長するほどに信頼されるようになって、お客様からますます頼られ、相談される機会が増えるようになります。そんなふうに周りから必要とされる存在としての自分の価値というものを感じることができる、というのは大きなやりがいや手応えになっていくことでしょう。

御社はどんなスキルのある人を求めているのでしょう。

黒澤社長：わたしたちは、空気調和と給排水という分野において技術で応えていく会社ですから技術を重視しています。ですが、「技術者」といっても一様ではなく、実はさまざまある多様な技術者から成っていますし、また技術者だけの集団かというとそうでもなく、サポートや管理など様々な分野の人間が集まって成り立っている会社でもある、ということをまず知っていただきたいと思います。今は価値観も非常に多様化していますから、会社との関わりかたひとつをとってみても、みなさんそれぞれです。非常に強い向上心を持って働きたい人もいれば、趣味を大事にしながら仕事する人もいるでしょうし、家事や育児をやりながら働きたい人もいる。どんな働き方をする人もわたしたちは歓迎したい、と思っています。会社はいろんな考え方や働き方を持つ人の集まりであり、それでひとつのチームです。その意味で、わたしたちが求める人材ということになると、それは「他者を尊重できる人」であり「人に好かれる人」ということになるでしょう。技術や知識というのは、あとから経験として積み重ねていけばいいのです。

これから就職を目指す若い人たちに伝えたいこととは。

黒澤社長：「夢を持て」という言葉をよく耳にしますが、とはいえ、いつ自分の道を見つけるかは人それぞれ。焦ることなくいま目の前にある出来事に悩んだり考えたり行動したりすれば、成功するにせよ失敗するにせよ糧となります。この「今あることのひとつ一つに真剣に向き合っていく」ことがとても大切で、かつてスティーブ・ジョブスが「コネクティング・ドット」と語ったように、そうした出来事のひとつ一つがやがて繋がり素晴らしい人生になっていくのです。実際、つまらないと思うようなことでも、その仕事を一生懸命やることによって次の展開がひらけてくるということもあるんです。「ひょっとするといつか役に立つかもしれない」なら、どんな時にも気は抜けないのではないでしょうか。
わたしたちの会社では「すべての仕事に“念い”をこめて」という言葉を掲げているのですが、それというのも仕事をただ「こなす」のではなく、もうひと手間かけてより良いものにしようという気持ちこそ大事にしたいから。若いみなさんにもぜひそういう気持ちを大切にしていただきたいですね。

社員インタビューはこちら

photo & video: Kaho Fuse, Suzuka Sato(strobelight)
text: Minoru Nasu（real local Yamagata）